2017-08

外資「JAL争奪戦」の読み方

 新聞報道によれば、企業再生支援機構入りしたJALについて、アメリカン航空とデルタ航空という2大エアーキャリアが争奪戦に乗り出しているといいます。当初、国交省の発案でデルタとの提携を模索してきたのは知られたところではありますが、彼らにとってのメリットとなればどうでしょうか。一つは羽田の拡張に備えた路線枠の獲得。それだけではなく、やはり世界戦略の一環なのは間違いないでしょう。
 現状では、航空法の規制により外資の出資額は全体の3分の1以下に抑えられていますが、米国企業はその撤廃を見込んでいるのではないかとも思えます。簡単にいえば、合弁会社の設立、さらにはJALを傘下におさめること。自動車と同じように、世界的な再編が進む中、トヨタやホンダのように日本の企業がどうすれば生き残れるか。そこをそろそろ考える必要があるのかもしれません。
 
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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