2017-10

週刊文春「談合研究」最終回は平島事件

 談合のドン「死ぬ前にすべてを話そう」が最終回です。

「平島のおっさんは、やり手でしたからなぁ。平島さんが下請けとして使っていた企業もぎょうさんあった。なかでも宮本組という下請けがあってね。私らなんかにも、『宮本を使え』とうるさい。断ると、本人からずい分怒られました。私も最後は、それで平島さんと仲たがいしてしもうた」
 関西談合のドンの一人、東急建設の石田充治は、そう振り返る。
石田の言う「平島」とは、業界大手五社の一角「大林組」の常務だった平島栄のことだ。長年、関空の土木工事を取り仕切り、〝業界の天皇〟と呼ばれた談合の元締めである。大林組から西松建設に移籍し、わずか一年で準大手の西松建設を収益業界ナンバーワンに押し上げた伝説の談合屋だ。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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