2017-10

看板倒れ「企業再生支援機構」2番目の引き受け会社

 JALの受け皿として有名になった企業再生支援機構が、PHSのウィルコムの処理を引き受けることが正式に決まりました。ウィルコムは昨年、私的整理ADRを進めてきましたけど、結局、銀行団をはじめとした債権者ともめて断念。法的整理の会社更生法を選ぶと同時に、支援機構入りすることになりました。こう考えると、JALの私的整理もはじめから無理だったと思われます。
 ウィルコムで2社目の機構入り。支援機構はもともと中小企業の破綻処理にあたるために設置されたため、1兆6000億円しか資金枠がありません。つまりJALとウィルコムの2社だけでこの枠が手いっぱいとなる可能性が高いのです。これでは地域の企業を救済するという当初の看板倒れではないでしょうか。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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