2017-10

支離滅裂「朝鮮学校無償化排除」の深層

 子ども手当に続く高校授業料の無償化というバラマキ政策が注目されています。なかでも話題なのが、朝鮮高校の無償化除外。が、どうも理屈が通りません。
 表向き、鳩山さんは朝鮮総連や拉致問題との関係性を問題視しているみたいに受け取れますが、そもそも高校と拉致問題は関係ないでしょう。百歩譲って、拉致との関係があるという根拠があるか、あるいはそう考えているとしましょう。なら、なぜ政府は高校と認めているのか。それ自体が問題になるのではないでしょうか。現在、政府は朝鮮学校の就業生に高校卒業の資格を与え、自治体は私学としての補助金を出している。それらをすべてを打ち切るべきではないでしょうか。補助金まで出しておきながら、今回だけはダメというのでは筋が通りません。
 本当は鳩山さんもさすがに拉致との関係などを考えていないでしょう。 なぜこんな支離滅裂なことをやっているのか、というと、やはり裏があるような気がします。選挙支持母体の兼ね合いでしょうか。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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