2017-08

大阪府警「東署事件」の読み方

 大阪府警東署の取調室にICレコーダーを持ち込んで隠し撮りし、脅迫されたと刑事を訴えていた人物が、窃盗で逮捕されました。これについて、意趣返しの別件逮捕ではないか、と弁護団をはじめとした非難が報じられています。警察の組織をあげて別件の捜査をしていたかどうかは分かりませんが、警察の中に、狡賢い窃盗犯をとっちめてやりたいという意識が働いていたとは思います。
 問題は本当にパソコンを盗んでいたかどうか。もともと最初の件もちんけな窃盗容疑でしたから、今度のパソコン事件で検挙しても問題はないでしょう。公判が始まったこの時期の逮捕というタイミングを批判する人もいますが、犯罪が発覚しているのに意図的に時期をずらすほうが問題あるのでは。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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