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2019-09

G2「橋下徹大阪府知事脱原発と総理への野望」

 先頃発売された講談社のG2に橋下徹大阪府知事の記事を書きました。冒頭は以下の通り。

〈菅首相が浜岡原発を全面停止。強烈なリーダーシップ。賛否両論あるでしょう。しかしこれが政治です。このような国の方針が決まった以上、大阪府、関西ががどこまで貢献できるのか、これが地方分権ですよ。先日、僕も新規原発の停止、延長の停止を大阪府の目標としました〉(五月七日付)
 橋下徹(四二)のツイッターを開くと、原発発言がやたらと目にとまる。同日付では以下のようなつぶやきもあった。
〈菅首相が浜岡原発停止という強烈な目標を掲げてくれたので、関西広域連合もウダウダ言ってられません。 浜岡原発を止めよう!を合言葉に、関西は何をしなければならないのかきっちりと示します。そのときには皆さん、協力して下さいよ!皆さんの力で原発を止めるんです。学者の寝言とは違いますよ!〉
 みずから率いるローカルパーティ(地域政党)「大阪維新の会」は、今年四月の府議会と市議会の両方の選挙で戦前の予想以上に大きく票を伸ばした。その勢いに乗り、秋に想定した府知事、市長のダブル選に臨む、というのが、当人の目論見だったに違いない。
 その思惑どおりにことが運んでいるかのように見えた。が、大阪府知事の橋下にとって、四月の統一地方選は、いまひとつ物足りなかったのではないだろうか。仮に一カ月前の東北と北関東を襲った大震災がなければ、橋下旋風はいま以上に全国に轟いていたに違いない。橋下自身も、それは分かっていたのではなかろうか。

 いよいよ大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が近づき、橋下さんは脱原発をうたいはじめました。これまでの歩みをふり返ると、けっこう失敗や誤算も多いにもかかわらず、人気は衰え知らず。最終的な〝野望〟も見えてきたように感じます。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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