2017-10

震災半年後の福島第一原発20キロ圏内

 5月以来、2度目の20キロ圏内立ち入りとなりました。近頃は窃盗団が横行しているせいで各所の検問がずい分厳しくなったといいます。むろん当方は正式な手続きを経て入りましたので問題はありません。
 で、中に入ってみると閑散としている状況は以前と変わりません。ただ、道路わきの田んぼに雑草が生い茂り、人の背丈以上の高さに成長している。もはや田畑の原型はとどめてなく、荒れ果てている荒野のように思えました。牛の駆除が進んでいるせいか、野牛は見当たりませんでしたけど、その代わり野犬があちこちに出没。なんでも、検問を突破して野犬にえさを与えている団体がいるらしく、人を見ると寄ってくるのです。もともとは飼い犬。この事態はなんとも可哀そうですが、餌を与えるほうもどうかしているのでは。おまけに他人の家に侵入し、餌あさりをして食べさせているという噂まであります。
 原発20キロ圏内全体はやや放射線量が下がり、沈静しているかのよう言われます。しかし、ためしに20キロギリギリのところに離れてガイガーカウンターで図ってみると、あたりは東京と変わらない0.1マイクロシーベルトなのに、ちょっと移動すると突如10マイクロシーベルト以上の放射線量を示すこともありました。01マイクロシーベルトの1メートル先が10マイクロ、というホットスポットが点在している証左でしょう。政府の言うほど事態は甘くはない、と実感させられました。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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