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2020-01

反社悪用の危険性も「欠陥だらけ」軽減税・ポイント還元策

 消費税10%施行に伴うポイント還元策の考案者は経産官僚で、菊池桃子の結婚相手である新原浩朗さん。さすがに新郎の還暦結婚にはビックリしましたが、それより政府内で悪評なのが消費税の2~5%のポイント還元です。
「これほど欠陥の多い政策は見たことがない」とある政府幹部がこぼしていました。たとえばポイント還元に対する政府の補助金もその一つ。政府が最終の消費者にポイント還元分の助成をする。そこは理解できなくはありません。が、問題は小売業者や卸業者まで面倒を見る仕組みになっていることでしょう。
 仮に、消費者に売る前の中間業者が5社あれば、それぞれの段階で2ないし5%分の補助金をもらえます。たとえば元値が100万円分の品物をA社に売れば2万円、さらにAからB社に104万400円で売ると、2万400円を政府から還元されます。つまりペーパー会社を次々と設立し、取引を延々と繰り返せば、補助金制度で、濡れ手で粟の大儲けができる。まさに反社が目をつけそうな制度になっています。
 今のことろそれを防ぐ手立てもなく、見切り発車でポイント還元をスタート。早くも補助金が底をつきそうな雲行きになっています。

どちらも菅人事「経産大臣交代」で官邸内のさやあて激化か

 菅原経産大臣が香典問題で退任し、梶山新大臣へすぐにバトンが渡されました。菅原さんは「令和の会」、梶山さんは政治師匠の息子、とどちらも菅さんの息がかかっていますので、「令和おじさん」人事だといわれます。傷口が広がらないよう、早めに手を打ったというところでしょうけど、ここからが注目です。
 経産省といえば、7月の事務次官人事を巡り、菅さんと今井首相補佐官がやりあったばかり。もともと経産省は今井さんの古巣の牙城なだけに、この先二人がどう出るか。近頃、今井補佐官が菅さんに歩み寄っているという説もあります。が、今回の香典事件で菅さんの求心力に陰りが出るとも。はてさて、どうあいなりますか。

祝賀パレード延期「英断」を演出した政権

 そもそも今の官邸にそんな気遣いができる人はいない――。そう政府関係者は話していました。即位の令に伴う祝賀パレードの延期問題です。10月15日に「祝賀御列の儀などの準備については淡々と進めていきたい」と明言した菅義偉官房長官に対し、宮内庁がこう会見。「天皇皇后両陛下には、台風19号による大雨災害で多数の方々が犠牲となり、また、依然として多くの方の安否が不明であること、数多くの方々が被災されていることに大変心を痛めておられます」(西村泰彦次長)
 首相が天皇陛下に進言してパレードを中止するパターンもありますが、そうなると官房長官発言は首相の意志を無視したことになります。いずれにしろ両陛下の意志で中止になったと見ていいでしょうが、パレードを強行していいのか、という思いがいたらない政権は如何なものでしょうか。
 

損得勘定ばかり何のための消費増税か

 いよいよ消費税10%がスタートしました。政府が景気が落ち込まないよう、食料品の軽減税制を導入し、幼児教育無償化政策をぶち上げ、マスコミはその解説に追われています。その観点は、どうすれば税金を納めなくて済むか、保育料がタダになるか、というもの。とどのつまり、損か得かという問題に終始しています。
 政府はこれらの政策について、消費税アップの痛税感をやわらげるためだどと言います。が、そもそも消費税は社会保障制度を守るため、皆で痛みを分かち合おうという目的で導入したものではなかったのでしょうか。にもかかわらず、出てくるのは損得勘定ばかり。マスコミももう少し報道の仕方を考えるべきではないでしょうか。至極当たり前すぎる話ですが、それすら忘れてしまっているような気がします。

日米貿易協定「自動車関税撤廃」のまやかし

 茂木敏充外務大臣が「交渉は終わり。いい結果報告ができる」と鼻を高くした日米貿易協定。焦点の米国向け日本車や自動車部品の関税について撤廃する方針が協定に書かれる模様です。茂木外相はこれを自慢しているのでしょうけど、どうやら実態は先送り、というか、日本には何のメリットもなさそうです。
 日本車の2.5%関税はTPP交渉で撤廃方針が決まっていたはずが、トランプ政権で白紙にした格好。そこで、今回の日米交渉により改めて米国産の牛肉などの関税引き下げの見返りに日本車を輸出しやすくしようとしただけ。もとから日本車の関税撤廃は前提なのに、協定では相変わらず方針を示しただけで、いつまでに撤廃するのか、その撤廃の時期を明記しないので、米国側は痛くもかゆくもない。
 とどのつまり、米国と協議を継続するという何の進展もない結果。もともと日本車の関税はWTO違反であり、交渉しやすいはずなのに、それもできず、トウモロコシの大量購入まで約束する日本政府。これこそ弱腰外交の極みでは。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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