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2019-09

官邸官僚への高い関心

 昨日、東京経済社の主催する月例勉強会で「官邸官僚」について話をしてきました。以前から予定していたもので、決して選挙のタイミングを意識したものではありませんが、やはり企業の方の関心は高く、たくさんおいでになっておられました。安倍政権の一強政治に対する疑問をお持ちのようでした。
 また本日は、新潮社のWEBフォーサイトに、経済ジャーナリストの大西康之さんとの対談がアップされております。
https://www.fsight.jp/articles/-/45632
 覘いてください。

今さら無理なのに「報復じゃない」という有識者

「安全保障上の貿易管理問題において相手が約束を守らない中では優遇措置はとれない」。7月3日の与野党党首討論で、徴用工問題を巡って「仕返してやった」と言わんばかりの安倍首相、例によって菅官房長官や世耕経産大臣も似たような発言で追随していたのに、今になって「徴用工とは別問題」と言い出し、評論家たちは「これは報復じゃない。優遇措置をもとに戻しただけで、国際的にも認められる」などと言っています。
 最初に「仕返してやったやった」とついふんぞり返った安倍政権のおっちょこちょいぶりや外交ベタはさておき、これは誰が見ても報復であり、政府としてそれほど間違っている行動だとは思えません。
 ただし、この騒動を見るにつけ、専門家と言われる有識者たちが、これは別問題なんだと言い張り、メディアもそう報じていること。そんな馬鹿な話を信じてしまう人もいます。モリカケ問題にも通じる話ではないでしょうか。

年金問題で争点がぼけてしまった参院選

 金融庁の報告書隠しにより、年金問題がクローズアップされて安倍政権が窮地に立たされる、かのように思いましたが、どうやらそうではないようです。たしかに有権者にとって年金問題への関心は高いでしょう。が、半面、野党に任せても出口が見えず、むしろ混迷しそうだという不安が国民に根強くあります。それならまだ今の政権のほうがまし、という消去法に落ち着きかけているのが、今の情勢でしょう。
 これはやはり野党の闘い方に問題があります。金融庁の報告書隠しは、森加計問題を彷彿とさせる大きな問題であり、まさに安倍政権の失態です。野党は、そこに集中して徹底的に突くべきではないでしょうか。公文書管理や情報公開の徹底を前面に押し出すべきなのでしょう。立憲民主の公約などは形ばかりに書いていますが、それより年金年金と騒ぎすぎ、焦点がぼけてしまっているように感じます。
 このままの政治でいいわけはないのですが。

「肝心なことは秘密会で」政府審議会

 年金を自助努力で、という文言が削られた財政審に続き、 加計学園の獣医学部新設を議題にした国家戦略特区有識者会議の「非公開問題」が浮上しています。非公開と報じられたのは、2016年11月に開かれた国家戦略特区ワーキンググループ(WG)と関係省庁とのヒアリング。今になって政府は「提案者を保護するため非公式の方が本音を話しやすかった」と言っているそうですが、実のところ、重要事項を決める会議が官僚による根回しで決まるのは半ば霞が関の常識。世間に知られると都合の悪い「肝心なことは秘密会で」 という話です。
 その実態が、たまにこうして明るみに出ます。
 しょせん審議会の議事録をいくらひっくり返しても、ことの真相は明らかになりません。勇気ある関係者の証言や議事メモ、行政文書が頼りです。

金融庁報告書「受け取り拒否」も官邸官僚!?

 今日の朝日新聞朝刊に次のような記事が載っていました。
<今月10日、首相も出席した参院決算委員会で「2千万円不足」問題の追及が強まり、公的年金にも焦点が当たった。その日、首相は周辺にこう漏らした。
 「金融庁は大バカ者だな。こんなことを書いて」>
 これを聞いた「周辺」がどのような行動に出るか、想像に難くないでしょう。部分的な書き換えを模索したともいわれますが、それをやると、文科省の公文書改ざんを彷彿とさせてしまう。で、いっそのこと報告書全体を受け取らないという方針に切り替えたといいます。麻生財務大臣は「正式な報告書としては受けとらない」なんて妙な言い訳をしていました。が、「正式」でない政府審議会の報告が存在するのでしょうか。
 

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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